難民・移民の声

どうして難民として、移民として、人々はこの場所で暮らし続けるのか。どうして多くの人々が、国境を渡ってまでクリニックを訪れるのか。ここにいる人々の声を聞いてください。

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Qどうしてタイ国内に住んでいるの?

「自分の国では安心して暮らせないし、家族を守るための十分なお金も得られないよ。家族を養うため、子どもに教育を受けさせるため、タイに住んで働くしかないんだ。」

メーソート周囲に暮らしている難民・移民は10〜20万人とも言われています。政府の弾圧や貧困から生き延びるための術として人々は難民・移民としてこの地で暮らしてきました。

Qどうして国境を渡ってまでクリニックに来たの?

「ミャンマー国内にも病院はあるけれど払えるだけのお金がないの。ミャンマーの病院は怖くて、言葉もうまく通じないし。ここだと、言葉も通じるし、みんな優しいし、そして何よりお金がない私たちでも治療を受けられるから。」

クリニックを受診する患者さんにとって、ミャンマーの病院で治療を受けるだけのお金の確保は困難です。また、長年に渡る内戦、民族ごとでの言葉の違いなど、ミャンマーの病院で医療を受けるには多くの壁が残っています。たとえ移民労働者としてタイに滞在していても、十分なお金がなく、言葉の壁もある彼らがここで受けられる医療は限られています。

傷ついた友人を助けるため。移民労働者として働く家族の具合を診てもらうため。安心して受けられる医療を求めて、人々はクリニックを訪れています。

Qミャンマーは「民主化」が進んでいるけれど、国に戻ろうと思う?

「ミャンマーの「民主化」はまだどうなるかわからないよ。何十年も、何度も同じことを繰り返してきたんだ。今は第一ステップを踏んだだけ、まだ途中なんだよ。どんなことでも、すぐに変わることなんてないんだよ。」

「もちろん戻りたいけど、住む場所もないし、働く場所もないよ。まだ何も変わってない、戻れる状況になんてなってないよ。でもここで暮らすことも難しくなってきて、だけど家族を支えないといけないんだ。どうしたらいいんだろう。どこか働ける場所を教えてくれないかな。」

民主化への道の途中。ミャンマー国内への関心の高まりと反比例してゆく、難民・移民の人々への支援の目。祖国に帰ることもできず、ここに居続けることも難しく、他に選べる道もない。それが彼らが直面している現状なのです。

「すぐに変わることなんてないんだよ。民主化への移行期、その間だって人々は支援を必要としている。このことを理解してほしいんだ。」

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あなたの支援が必要です

ミャンマーの「民主化」と、それに反比例して減りつつある国境への支援。彼らを取り巻く様々な変化が国境の状況をさらに困難にさせつつあります。

今もなお、生き延びる術として、この場所で多くの難民・移民が暮らしていること。命をつなぐ術として、国境を渡り多くの人々がメータオ・クリニックを訪れていること。たとえ「民主化」が叫ばれても、たとえ国境への支援が減ったとしても、他に行くあてのない人々は、この地で暮らし続けます。他に医療を受けられるあてがない人々は、メータオ・クリニックを求め続けます。その人々がいる限り、支援は必要なのです。

祖国を追われてきた人々、安心して生活をするために移住してきた人々。異国で、彼らを守ってくれるものは何もありません。そんな彼らに寄り添って医療を提供し生きる場所を提供してきたメータオ・クリニック。そのメータオ・クリニックは「慢性的な緊急状態」だと言われ続けています。

そして、現在ミャンマーの民主化が進むにつれて、国境付近には目がいかなくなっています。これまでの外国からの支援が遠のき、ミャンマー政府からの支援はもちろんありません。これまでの医療を提供し続けることが難しくなり、緊急状態がより厳しいものとなっています。ひとつひとつの命を守り、ひとりひとりの健康を守るために。ご支援をよろしくお願いいたします。

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