9月の上旬から北ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーなどのインドシナ半島を通過した台風の影響で、ミャンマー国内では深刻な洪水と土砂崩れによる被害が報告されています。
ネピドー、バゴー管区、マンダレー管区などを含むミャンマー中央から北部にかけての地域、さらにラカイン州やエヤワディ管区、カレン州、カヤー州など広範囲にわたる地域で住居やインフラが破壊されたり、時には命を失うといった被害が出ています。
2024年9月20日の時点で約89万人が洪水の被害を受け、226人が死亡、負傷者は約100人に上ります。
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United Nations Office for the Coordination of Humanitarian Affairs, Myanmar Flood Situation Report, UNOCHA, 16, September 2024.
現在は、ミャンマー中央部と北部の地域の洪水の水が徐々に引いている一方、ミャンマー南部ではいまだに洪水が継続している地域があります。激しい雨が弱まっても、水が引くことはなく、引き続き建物の破壊や土砂崩れ、農業用地の浸水などが起こっています。加えて、道路や橋、保健医療機関も深刻な被害を受けています。農民は、自分の農業用地が失われてしまったため、すぐにもとの生活に戻ることができません。
Overseas Irrawaddy Association (OIA) はメソトに拠点を置くミャンマー人によるミャンマー人支援団体で、タイの移民労働者に対する法的権利の保護や職業訓練、国内避難民などに対する食糧や生活必需品の提供など、さまざまな支援活動を19年間にわたり展開しています。JAMはスタディーツアーでの訪問や支援活動の見学を通じてOIAとの親交を深めており、今年9月のスタディーツアーでもオフィスを訪問しました。
このたび、Overseas Irrawaddy Association (OIA)からJAMに対し、緊急支援の要請がありました。
OIAは、メータオ・クリニックと同じメソトにオフィスがあるミャンマー人によるミャンマー人支援団体です。今月開催したJAMスタディーツアーでも訪問しました。
現在、OIAはバゴー管区のある地域で、救助に必要な乗り物の提供、食料の提供といった人道支援活動を行っています。シャン州のインレー湖周辺地域のいくつかの村では、50世帯に食料を分配する活動を始めています。
雨季の間は、洪水の水が引いていくスピードが遅く、今後さらに水位が上昇する恐れもあります。
緊急で必要な支援は、食べ物・衣類の提供、避難所の確保です。
中長期的には、被災者に対する簡易住居の建設、農民が自分の農地に帰るための支援、農地を復活させ、中小規模のビジネスを再開できるようにするための支援が必要になってきます。
そのため、JAMから皆様に緊急支援をお願いしたく、今回、会報の臨時号を発行いたしました。本日から2024年10月末日までの期間に集まった寄付金はOIAに全額送金いたします。
皆様のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
【ご寄付の方法】
■クレジットカードで寄付する場合
JAMのホームページから「あなたとできること」を選択、「1.寄付する」の「クレジットカードによる寄付はこちら」へお進みください。
https://japanmaetao.org/credit/
■銀行振込で寄付する場合
JAMのホームページから「あなたとできること」を選択、「1.寄付する」の「銀行振込による寄付はこちら」へお進みいただくか、下記振込先口座までお願いします。
https://japanmaetao.org/%e9%8a%80%e8%a1%8c%e3%81%b8%e3%81%ae%e3%81%8a%e6%8c%af%e8%be%bc/