ビルマ難民・移民の保健・医療を支え未来へつなげる 。
ミャンマーとの国境が続くタイ北西部メーソート。
この場所に祖国を追われ暮らす多くのビルマの人々がいます。
何の保障もない中での彼らの生活。
もちろん命を守ってくれる医療もありません 。
そんな彼らに寄り添い医療 を提供し続ける国境の診療所
それがメータオ・クリニックです。
医療の届かない人々の命を見続けてきたメータオ・クリニック。
そしてクリニックの想いに共感した私たちJAM。
「僕たちの国ビルマはとっても素敵な場所なんだよ。」
祖国を愛する彼らに安心して暮らせる日が訪れるまで
命を守る医療を、健康を守る保健を、
メータオ・クリニックと共に支えていきます。
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NPO法人メータオ・クリニック支援の会(JAM)について
メータオ・クリニック支援の会(JAM)とは、タイ北西部にあるビルマ難民診療所「メータオ・クリニック」を支援するために創設された国際NGOです。Japan Association for MaeTao Clinic(JAM)の愛称で、2008年の設立以来、メータオ・クリニックへの医療人材派遣、医療・技術支援、設備投資など、様々な活動に取り組んでいます。
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代表挨拶

JAMは設立から16年が経ちました。長くにわたって活動が続いていることは、素晴らしいことであり、且つ悲しいことでもあります。実に多くの会員様の絶え間ない支援、ボランティアで活動を続けているスタッフに感謝の念が絶えません。NPO法人として、スタッフの雇用経費は他の法人と比較すると極めて少なく、ご支援の多くを現場に届けてきたと自負しています。ボランティアとして、金銭的なインセンティブは一切なしに16年間つづけてきてくれているスタッフもいます。これは何によるものなのかは明確ではありませんが、私自身と照らしあわせると、二つのことはあると考えられます。まずメータオ・クリニックという目に見える場所があり、そこに明らかに世界から取り残された脆弱性の強い難民・移民の患者さんが絶え間なくいるということです。ボランティアとして働くことは、それは間接的であれ人の命を救っている、子供の希望をつなげていることになることは実感できるからです。タイ・ミャンマー国境においては確実に支援を難民・移民にとどけることができる数少ないNGOとしてJAMも認められています。もう一つはJAMに、ウエットな関係の仲間がいることです。私自身はJAM以外にも多くの事業や団体の運営に振り回されていますが、JAMの仲間と顔を合わせることは、大変嬉しいことですでに生活の一部になっているといえます。家庭の事情等で一度ボランティア活動から離れても、イベント等には顔をだしてくれる方も多く、その再会は純粋にうれしいことです。
JAMが16年つづいていて悲しいということは、難民の人が絶え間なく存在し、その脆弱性は日々悪化していて支援を止めることができないからです。2011年にミャンマー政府の民主化への移行が行われたときは、難民の帰国が進み、数年でJAMの支援をすることもなくなると考えていました。しかしながら、この5年間で新型コロナ感染症のパンデミック、軍事クーデター後の内戦、大規模地震と絶え間なく難民を増加させる出来事ことが頻発しておりますます。さらに今年にはいってトランプドクトリンの影響で米国開発庁の支援が打ち切られ、メラキャンプ内のクリニックの閉鎖にいたりました。このような中、メータオ・クリニックの必要性は増加しています。シンシア先生も高齢の域にはいり、時に大変つかれた表情もうかがえます。60歳を超えた私が代表理事として活動できなくなった後にJAMもだれかに継いでもらわないとならない、とまで考えるようになっています。
このような中、新しい動きもあります。2400キロメーターあるタイとミャンマー国境のあらゆるところで難民移民が押し寄せており、タイの保健医療システムを圧迫しているなかで、メータオ・クリックのあるメーソットを一つのモデル化しようタイ保健省が考えているとのことです。メータオクリニックは未だにタイに登録された正式な医療機関ではありませんが、国境地域の難民・移民の命をつなぐ重要な機関としてタイ政府が位置づけていると想定しました。もしかしたら、世界中にある難民・移民がおしよせている国境地域において、保健医療をとどけるためのモデルになるかもしれません。我々の活動が、他の国境地域に活かせるかもしれないということです。
今後とも皆様のご支援を確実にとどけられるように努力を惜しまないつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。
2025年6月6日
JAM代表理事・琉球大学医学部教授 小林潤
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ミャンマーを国名として表記することについて
メータオ・クリニック支援の会では、今まで ミャンマー/ビルマと国名を二つを同時に書くことでしめしてきましたが、今後新しい記事ではミャンマーとだけ記載することとする。現在国際連合、ASEANをはじめとした多くの国際機関が公式名称として「ミャンマー」を採用している。またミャンマーは民族的意味合いとしても多民族を示し、ビルマ族という特定の民族をささない。
一方ミャンマーは1989年に当時の軍事政権が国名をビルマからミャンマーに変更したことが名称の由来となっている。これから35年がたち、ミャンマーの呼び方が軍政を指すものではなく、比較的多くの国民にも使用されている。特に若年層においてこの呼び方に違和感がないものも増えている。JAMは、メータオ・クリニックと同じく特定の政治的意思はなく人権保護と弱者救済を主眼にしており、ミャンマーを国名として使用することにおいて政治的な意向はない。






