<2022年> 外務省 日本NGO連携無償資金協力「タイ国のミャンマー人移民を対象とした新型コロナウイルス感染症に対する人道支援事業」

  • 2022/05/31
<2022年> 外務省 日本NGO連携無償資金協力「タイ国のミャンマー人移民を対象とした新型コロナウイルス感染症に対する人道支援事業」

 この度JAMは従来の活動に加え「タイ国のミャンマー人移民を対象とした新型コロナウイルス感染症に関する人道支援事業」をテーマに、外務省による日本NGO連携無償資金協力から資金を得て1年間のプロジェクト活動を展開します。


プロジェクトの概要

活動の背景

 

 タイ国内における移民問題は、隣国ミャンマーとの共通の政治的・社会的課題の 1 つである。国連の報告によれば、タイ国内のミャンマー人移民労働者は2017年に183万人と推定されている。タイ国においてミャンマー人移民の健康を確保することは、タイ国民を含むタイ国全体の健康を確保することにもつながることから、タイ国はミャンマー人移民に対して積極的な保健政策を進めてきた。

 しかしながら2021年の新型コロナウイルス感染症の大流行では、タイ国ターク県メソト郡だけでもミャンマー人移民を中心に多数の感染者が報告されてきた。これら移民への支援はミャンマー人移民のコミュニティ組織、国際機関や国際NGOなどが担っているが、加えてミャンマー国内の紛争により国境を越えざるを得ない移民・難民への支援も急務であることから保健医療支援のニーズは更に高まってきた。

 以上のことから、ポストコロナにおいても新型コロナウイルス等の新興感染症対策や人道的支援に対応できる保健医療サービスの強化は、ミャンマー人移民への支援となるだけではなく、タイ国での保健医療崩壊を防ぐことの一助となることが期待できるため、事業を展開する。

主な活動

・感染症診療体制の拡充

・現地の医療関連機関への医療物資、医療器具、衛生用品等の生活必須品の提供

・医療スタッフに対し、感染症対策にも対応する病院管理、地域保健の人材育成

・移民学校の先生および生徒、コミュニティボランティアへの健康教育・トレーニング

・感染症の集団発生を予防するための啓発活動

活動目的

 ミャンマー人移民が受けられるタイ国内での保健医療サービスを強化することにより、新型コロナウイルス感染症蔓延による悪化した医療状況とミャンマー人移民の健康状態の改善を目指す。

事業地 

タイ国ターク県4郡(メソト郡・ポップラ郡・メラマ郡・ターソムヤン郡)

対象者

タイ国におけるミャンマー人移民、医療スタッフ及び移民学校の先生、コミュニティボランティア

事業期間

2022年1月27日 〜 2023年1月26日 (1年間)

活動資金

総事業費47,902,450円


現地派遣員の活動は以下のリンクにてお知らせしています。

ぜひご覧ください。(不定期更新)

N連活動報告