COVID-19に関する院外での活動について

COVID-19に関する院外での活動について

メータオ・クリニックは患者さん以外にも、移民学校の運営や支援、コミュニティヘルスワーカーの教育や広報活動を通じて、メソトのミャンマー移民コミュニティに対して大きな責任を負っています。衛生環境や栄養状態が不良かつ住民の密集した移民コミュニティで一定数の陽性者が発生すれば、短期間で感染爆発を起こし多数の死者が出ると予想されます。タイ語を話さず情報弱者でもある彼らに身を守る術を伝えるため、メータオ・クリニックは感染予防に関するビルマ語、カレン語のポスターを作製、配布したり、地元放送局と協力して、通常はビルマ語のみのラジオ放送をCOVID-19に関してはカレン語でも行ったりと情報提供に努めています。

またクリニックのスタッフによる、コミュニティヘルスワーカーを対象とした感染予防の教育、トレーニングも開始されました。彼らがコミュニティの人々に正しい知識を伝え注意を喚起することで感染予防策を広めることができれば、感染爆発を防ぐ大きな力になると期待されます。またミャンマー側の診療拠点でもオンライン会議を通じて現地のヘルスケアワーカーのトレーニングを行う、タイ保健省と協力し9つの難民キャンプにおける緊急時対応計画や患者搬送について協議するなど、クリニックは院外でも幅広い活動を展開しています。

(2020年 現地派遣員 有高、web担当 東山)